ペットボトル症候群
 ペットボトル症候群とは、夏場を中心にペットボトルの清涼飲料水やスポーツドリンクを1日に2リットル、3リットルと飲んで高血糖になる病気です。

 糖尿病の遺伝的素因のある人などは、過剰に飲む事により糖尿病が一気に悪化してフラフラになり、最悪の場合糖尿病性昏睡に陥る事があります。

 一旦高血糖(300以上)になると喉が渇いてますます清涼飲料水などが欲しくなり、また飲む事で更に血糖が上がって悪化していきます。

 それとは別に高血糖になると高張性利尿といって水分バランスのコントロールから外れて、腎臓から大量の尿が出て脱水状態になってしまいます。

 スポーツドリンクというネーミングからは”スポーツで汗をかいたら補充のために飲まなければ” と思われ勝ちですが、大量の発汗の時には糖分が多すぎて余計に喉が渇いてしまいます。

 2倍程度に薄めた方が良いと思われます。

 また近年、小児の肥満や糖尿病も増加しています。これら甘味飲料の摂取量の増加もその一因と考えられています。

 夏場やスポーツ時の水分補給は大変重要ですが、甘味飲料の取り過ぎにはくれぐれもご注意下さい。

 喉の渇きを癒すには水かお茶が一番です。